明治の御代、西洋化の波が日本を飲み込み、侍は消え果てた……。
時代の潮流に取り殘された者たちの新たな戦いが今始まる。
1874年。車夫の元會津藩士・折笠靜馬は、行方不明の許嫁・鹿又澄江を捜していた。だがある事件を切っ掛けに新設されたポリス(警察)の一員となり、政府転覆の陰謀を追うことに。
同じ頃、ヤクザの守屋組に淒腕の剣士・修羅神狂四郎が客人となった。政府転覆の黒幕と繋がる守屋組で、彼は己の目的のため地位を固めていく。
かくて靜馬と狂四郎との運命のドラマが動き始める。その中で靜馬には、皮肉な出會いと別れが待っていた。