「會いたい人に會える、奇跡のお祭り――。」
高校一年生・三波羅星真の元に、音信不通だった親友・敦史から3年半ぶりに連絡が來た。
「珍しいお祭りがあるんだけど來ない?久しぶりに會って話がしたいんだ」
星真が居ても立ってもいられず向かったのは、山奧の廃村で行われる「棚機七夜祭り(たなばたななやまつり)」。しかし、そこに敦史の姿は見當たらない。代わりに出會ったのは自分と同じく「會いたい人がいる」と言う少女・志織だった。
「お祭りが終わるまでには敦史様にお會いできると思われます」
祭りの進行役・カンナにそう伝えられた星真は、敦史に會うため、志織と共に祭りの準備を進めるが、その村で起こる奇妙な出來事に巻き込まれていく……。
はたして星真は、親友と再會することが出來るのか――